「ドローン」実証実験で病院に物資輸送 加賀市
医療現場で小型無人機「ドローン」の活用に向けた輸送実験が、15日、加賀市で行われました。
加賀市では、ドローンなど活用することで、人口減少による流通や輸送などの課題を解決しようと、おととし、乗り物や輸送機のビジネスなどを手がける東京の企業と連携協定を結んでいます。
15日は協定の一環として、加賀市医療センターまで血液を輸送する実証実験が行われ、医療センターや加賀市の関係者ら30人ほどが集まりました。
実証実験は、約6キロ離れた場所から医療センターに向けて、血液をイメージした水や、冷やして運ぶための容器など、合わせて3キロの荷物を運ぶ想定で行われました。
宮元陸市長の合図で、ドローンが出発すると、少し強い風が吹いていたものの、あらかじめプログラムされた飛行ルートを、順調に飛んでいきました。
そして、わずか4分ほどで医療センターの上空に到達すると、ドローンは垂直に着陸し、運ばれた水を宮元市長が受け取りました。
宮元市長は「ドローンのスピード感と迫力に感動しました。ドローンでの輸送が物流の一役を担うようになれば、空の移動革命になると思います」と話していました。