輪島市で漆芸の入選作品展開催
全国の公募展で入選した漆芸作家の作品を集めた企画展が、輪島市で開かれています。
会場の県輪島漆芸美術館には、日展や日本伝統工芸展といった全国の公募展で入選した輪島市の作家の作品が展示されています。
このうち、日本伝統工芸展で入選した鬼平慶司さんの作品「高蒔絵箱『月影冴ゆる』」は、蒔絵の技法を使い、冬の森林や木立にのぞく月を器の側面に描いています。
また、日展で入選した角康二さんの「蝶・水・幻想」は、高さが1.6メートルの「漆芸パネル」で、青や緑などさまざまな色の金属の粉を用いる「沈金」の技法で泉に集まる蝶を描いています。
訪れた人たちは、地元の作家たちの高い技術で作り上げられた作品をじっくりと鑑賞していました。
大阪から訪れた女性は「漆芸に興味があったので、輪島に旅行に来ました。さまざまな技法や色が使われていて、美しいものばかりでした」と話していました。
この企画展は、ことし5月7日まで開かれています。