鹿児島県議会議員選挙 告示

統一地方選挙は31日、鹿児島県議会議員選挙が告示され、9日間の選挙戦に入りました。
鹿児島県議会議員選挙の立候補の受け付けは31日午後5時で締め切られ、21選挙区の定員51に対し、前回4年前の選挙よりも9人多い77人が立候補しました。
党派別に見ますと、自民党が38人、公明党が3人、共産党が1人、立憲民主党が2人、日本維新の会が1人、国民民主党が1人、参政党が1人、無所属が30人です。
新旧別では、現職が42人、元議員が2人、新人が33人となっています。
男女別では、男性が65人、女性が12人で、女性は前回より5人増えています。
21選挙区のうち、14の選挙区では31日から9日間の選挙戦に入りました。
選挙戦では、物価高騰対策やコロナ禍で打撃を受けた地域経済の立て直しのほか、人口減少に歯止めをかけるための子育て支援や定住促進策、それに、防衛力の強化が進む中、県内で加速する自衛隊施設の増強や、川内原発の運転延長の是非などをめぐって論戦が交わされる見通しです。
また、県議会の議席のおよそ4分の3を占める自民党が選挙前の勢力を維持できるかや、立憲民主党など非自民系の候補者がどこまで支持を広げられるかも注目されます。
投票は、県内ほとんどの市町村で来月9日に行われますが、一部の離島では、投票日を前倒しする繰り上げ投票が実施されます。
このうち、十島村と三島村のすべての島、屋久島町の口永良部島では、3日前倒しで来月6日に繰り上げ投票が行われます。
また、長島町の獅子島と瀬戸内町の請島と与路島では、1日前倒しで来月8日に繰り上げ投票が行われます。
県選挙管理委員会によりますと、30日現在の県内の有権者の数は合わせて132万5310人で、前回と比べて4万886人少なくなっています。
鹿児島県議会議員選挙の投票率の推移です。
戦後1回目の昭和22年の投票率は82.40%でした。
昭和26年の選挙では過去最高の90.29%に達し、その後も70%から80%台で推移しました。
しかし、平成に入ってからは投票率の低下が目立つようになり、平成19年には57.18%と初めて60%を下回りました。
その後も、過去最低を更新し続け、前回・4年前の選挙では44.38%となりました。
実に、有権者の半数以上が投票に行っていない計算となります。
今回の選挙では、候補者の数が前回よりも増えたほか、無投票となった選挙区の数も減ったことから、投票率の下落に歯止めがかかるのか注目されます。