本港区の利活用 ウォーターフロントパークを残す方向再確認

鹿児島市の本港区エリアの利活用をめぐって、県が設置した検討委員会の会合が開かれ、鹿児島市が一部をサッカースタジアムとして使用する案を検討している「ウォーターフロントパーク」については、今後も保全する方向で議論を進めることを改めて確認しました。

鹿児島市の本港区エリアの利活用をめぐっては、県が新しい総合体育館の整備予定地とする一方で、市は建設を検討しているサッカースタジアムの候補地としていて、28日は、県が有識者や市を交えて設置した検討委員会の3回目の会合が開かれました。

前回の会合では鹿児島湾に面した公園の「ウォーターフロントパーク」について、今後も保全する方向性が示され、公園の敷地の一部を使用してスタジアムと体育館を併設する市の案の実現は、厳しくなったとみられました。

その後、市はまずは本港区のどのエリアにどういった機能を持たせるかなどの議論を丁寧に行ってほしいと申し入れていましたが、委員長を務める鹿児島大学の北崎浩嗣教授は、18日、「複数の委員から保全が必要だという意見が出ている」などとして「ウォーターフロントパーク」を今後も保全する方向で議論を進めることを改めて確認しました。

このほか、会合では渋滞を緩和するために道路の整備などについても検討をすべきといった意見が出たほか、今後の検討の参考にするため高松港や長崎港の周辺を視察する案が出されていました。