矢掛町「大名行列」のかご 46年ぶりに新調

江戸時代に宿場町として栄えた矢掛町で、毎年秋に行われている「大名行列」に使われるかごが46年ぶりに新調されました。

1日は矢掛町にある道の駅「山陽道やかげ宿」に、完成したばかりの新しいかごが運び込まれ、町民およそ50人が参加して記念の式典が行われました。

新しくつくられたかごは長さおよそ1.2メートル、高さ90センチほどの大きさで、参勤交代で矢掛宿を利用した薩摩の島津家の家紋があしらわれています。

矢掛町では、地元の商工会などが毎年秋の観光シーズンに参勤交代を再現した大名行列のまつりを行っていて、これまでは昭和52年に作られたかごが使われていましたが、老朽化のため46年ぶりに新しいかごが作られました。

制作費用は、町民およそ140人の寄付でまかなわれたということで、実行委員長の堀伸二さんは「まもなく迎える50周年のあとも、この新しいかごが一役かって大名行列のまつりが続いてくれたらうれしい」と話していました。

新調されたかごは当面、道の駅で展示されるほか、今月26日に開かれる「やかげ華まつり」では、矢掛宿のかつての本陣前で披露される予定です。