食肉処理工場の引き継ぎで伊佐市と新たな企業が協定締結
来月末に操業を終える伊佐市の食肉処理工場について、新たな企業が設備などを引き継ぐことになりました。
この工場では250人以上が働いていて、引き継ぐ企業は市と立地協定を結んだ上で、多くの従業員を雇用したいとしています。
立地協定を結んだのは、伊佐市と食品メーカー伊藤ハムの子会社で志布志市に本社がある「サンキョーミート」です。
15日は伊佐市役所で締結式が行われ、橋本欣也市長と古賀満社長が、地元の雇用を進めていくことなどを定めた立地協定を結びました。
伊佐市では、食品メーカーの「日本ハム」の子会社が来月末に2つの食肉処理工場の操業を終えることになっていて、サンキョーミートは4月からこの工場の設備などを引き継ぐことになります。
2つの工場では250人以上が働いていて、サンキョーミートでは、いま働いている多くの従業員を雇用したいとしています。
サンキョーミートは、志布志市と宮崎県小林市に牛や豚を処理するあわせて3つの工場を構えていて、伊佐市の工場を引き継ぐことで、会社全体の年間の処理頭数が、豚で2割、牛で3割それぞれ増加する計画だということです。
伊佐市の橋本欣也市長は、「来月の閉鎖から間を置かず、4月から操業予定で進めることは大変難しい判断だったと思う。心より感謝申し上げたい。生産農家や地域に寄り添い国内向けだけでなく海外輸出も担うような事業所へ発展することを期待したい」とコメントしています。