紙おむつのリサイクル 専用のゴミ袋配布へ 大崎町
おとな用の紙おむつの使用が増える中、社会実験として紙おむつのリサイクルが行われている大崎町で、回収率を上げるため新たに専用のゴミ袋が配布されることになりました。
家庭ゴミのリサイクル率が80%を超えている大崎町では、おととしから社会実験として大手おむつメーカーと連携し、使用済みの紙おむつを専用のボックスで回収して、再び紙おむつにする取り組みが行われています。
しかし、回収率が想定より低く、専用のボックスに紙おむつ以外のゴミが入れられることもあることから新たに紙おむつだけを入れる専用のゴミ袋を、一部の地域で配ることになりました。
12日、メーカーなどが行った住民説明会では、この袋にも、紙おむつからリサイクルしたプラスチックが使われていることや、今月20日から配布が始まることが伝えられていました。
メーカーによりますと、現在、家庭などから出されて回収されているゴミのうち5%ほどが紙おむつですが、高齢化によっておとな用の紙おむつなどの使用が増えるため、2030年には7%を占めるようになると予想されているということです。
ユニ・チャームの織田大詩リサイクル事業推進室マネージャーは「専用袋を作ることで紙おむつは分別回収をしていると住民の方にわかってもらうツールになればと思います」と話していました。
説明会に参加した40代の女性は「県外から大崎町に来て分別が細かくて驚きました。専用の袋は小分けして出せるので助かります」と話していました。