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“雷シーズン” 7月から9月に雷多発 落雷などに注意を

大気の状態が不安定になりやすいシーズンに入り、県内では例年この時期は雷が多く発生することから、気象庁が、落雷などに注意するよう呼びかけています。

県内では、先月3日に大気の状態が不安定になって雷を伴った激しい雨が降るなど、この時期は雷が頻繁に発生します。
気象庁によりますと、県内では去年、気象台がある前橋市で雷が確認された日数が合わせて55日にのぼり、関東地方の1都6県では、栃木県の宇都宮市の59日に次いで2番目に多い日数となりました。
中でも7月から9月にかけては雷が多く発生していて、去年は、8月が1年で最も多い21日、次いで7月が11日、そして9月が10日確認され、この3か月で年間の8割近くを占めています。
雷の発生に備えて、気象庁では、1時間先までの状況を予測して分布図で表した「雷ナウキャスト」をホームページで公表し、大気が不安定な日は落雷などに注意するよう呼びかけています。
気象庁は「屋外で行動する時は気象庁のホームページなどをこまめにチェックし、天気が急変した場合は速やかに安全を確保してほしい」と話しています。

雷から身を守るためにまず重要となるのが、落雷のおそれを示す“サイン”に注意を払うことです。
前橋地方気象台の気象情報官の岩野園城さんによりますと、真っ黒い雲が接近して雷の音が聞こえたり冷たい風が吹き始めたりした時は、落雷が発生するおそれが大きくなっています。
そうしたサインに気づいた時は、速やかに建物や車の中に避難し、周りに建物などがない場合は、手や尻を地面につけず、足を閉じて低くしゃがむようにすると、被害に遭う可能性が低くなるということです。
一方、雷は高さがあるものに落ちやすいため、木の下で雨宿りをするのは非常に危険だということです。
また、建物の軒下であっても、木などに落ちた雷が周囲に飛び移る「側撃雷」の被害を受けるおそれがあることから、軒下にとどまらず、屋内まで避難する必要があるということです。
岩野さんは「天気予報で『大気の状態が不安定』とか『急な大雨に注意』などのことばがあれば、雷が起きやすい日だと考えてほしい。山など、予定している外出先に避難できる場所がない場合は計画を見直すことも検討してほしい」と話していました。

07/16 15:30
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