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沼田「吹割の滝」付近 観光客ら22人一時取り残される

15日午前、群馬県沼田市にある観光地の「吹割の滝」で、川が増水して近くの遊歩道が浸水し、子どもを含む観光客ら22人が、一時取り残されました。
消防によりますと、全員が救助され、けが人はいないということです。

15日午前10時半すぎ、群馬県沼田市の「吹割の滝」で、滝がある片品川が増水して近くの遊歩道の一部が浸水し、子ども2人を含む観光客ら22人が取り残されました。
通報を受けた警察と消防が救助にあたり、およそ1時間後に全員が救助されました。
消防によりますと、けが人はいないということです。
「吹割の滝」は、高さ7メートル、幅30メートルあまりあり、川底の岩の裂け目に水が流れ込む豪快な景観が観光客の人気を集めていて、国の天然記念物に指定されています。
周囲には全長2キロほどの遊歩道があり、滝の近くまで行くことができますが、地元の観光協会によりますと、15日は川の水かさが増していたため、市が午前10時ごろに遊歩道を通行止めにしたということです。
通行止めになると、滝の周辺にいる警備員が観光客を安全な場所に誘導することになっていますが、川が急に増水したため、誘導が間に合わなかった可能性があるということです。
「吹割の滝」の近くで警備にあたっていた女性がNHKの取材に応じ、当時の状況を語りました。
女性によりますと、「吹割の滝」では土日や祝日に警備員が配置され、15日午前9時に警備を始めた際は、川の水位はそれほど高くなかったということです。
しかし、午前9時半ごろから水かさが増していき、その後、急激に水位が上昇して遊歩道の一部が浸水し、観光客20人と取材に応じた女性を含む警備員2人が取り残されたということです。
女性は「警備会社から『高いところに上って救助を待ってくれ』と指示を受けたが、雨が結構降っていて、お客様に何かあってもいけなかったので、正直怖かったです」と話していました。

07/15 19:34
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