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岐阜高島屋7月末で幕 閉店を前に従業員の思い

岐阜市中心部にある岐阜高島屋は、建物の老朽化などを理由に7月末で閉店します。
現在、約170人の従業員が働いていて、営業最終日まで「感謝の気持ちを込めて接客したい」としています。

このうち深井明子さんは、小学生のころ母親に連れられて訪れたこの百貨店に特別な空間で買い物できる場所として憧れを抱いたのきっかけに働くことになりました。
現在は1階のインフォメーションカウンターで働いていて、主に駐車券のサービスを受けるために訪れる買い物客に対応していますが、短いやりとりでも丁寧な対応を心がけているといいます。
去年10月の閉店発表を聞いたとき、最初に思い浮かんだのは顧客のことだったということで、深井さんは「常連の方から『買い物ができなくなる』『困った』という声を聞き、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後までお客様に感謝の気持ちを届けたい」と話していました。
また、岐阜市出身で、勤続32年の宮川丈志さんは、地元で働きたいとこの百貨店に就職し、これまで食料品を取り扱う部署などで働いてきました。
現在、外商部で働いている宮川さんは、顧客と身近に接することができるうえ、ふだんの生活で出会えないような商品を提供できることが百貨店の魅力だと考えています。
宮川さんは「岐阜県から百貨店がなくなるのはさみしいです。最終営業日まで妙に気負ったりせず、ふだん通りにお客様に商品を提供し、感謝の気持ちを込めて接客をしていきたい」と話していました。
会社によりますと、岐阜高島屋で働く約170人の従業員のうち、多くをほかの店舗などで受け入れる方針だということです。

07/02 19:12
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