岐阜市の焼き肉店で食中毒 5歳男児が重症 O157検出

10月、岐阜市の焼き肉店で食事をした5人が下痢などの症状を訴え腸管出血性大腸菌O157が検出されました。
このうち5歳の男の子はHUS=溶血性尿毒症症候群を発症して重症だということで市は、店の食事が原因の食中毒と断定し営業禁止の処分にしています。

岐阜市によりますと、10月31日、市内の医療機関から連絡を受けて保健所が調べたところ10月22日に岐阜市の焼き肉店で焼き肉やキムチなどを食べた2つのグループの30代の女性2人が下痢などの症状を訴え腸管出血性大腸菌O157が検出されました。
市は共通する食事がほかになかったことなどからこの店の食事が原因の食中毒と断定し岐阜市西野町の「京城苑」を11月6日から再発防止策がとられるまでの間、営業禁止処分としました。
その後、同じ店で10月20日と22日に食事をした2つのグループの3人も腹痛や下痢の症状を訴えていることがわかり、検査したところO157が検出されました。
このうち市内に住む5歳の男の子はHUS=溶血性尿毒症症候群を発症して重症で、入院しているということです。
市は原因の特定を進めるとともに市民に対し、肉を中心部まで十分に加熱することや専用のトングや箸などを使用すること、食肉を扱ったときは、調理器具や手の消毒などを徹底するよう呼びかけています。