御嵩町の渡辺公夫町長 6月の町長選に立候補せず

リニア中央新幹線のトンネル工事で発生する残土の処理や新しい庁舎の整備を巡って議論が続く岐阜県御嵩町の渡辺公夫町長が8日の町議会で、任期満了に伴ってことし6月に行われる町長選挙に立候補しない考えを表明しました。

渡辺町長は8日開かれた町議会で議員からの質問に対し「次の町長選挙に出馬する予定はない。以前から4期限りで引退すると決めていた」と述べ、任期満了に伴いことし6月25日に行われる町長選挙に立候補しない考えを表明しました。
渡辺町長は69歳。
平成7年から町議会議員を3期務めたあと平成19年に行われた町長選挙で初めて当選し、現在4期目です。
この間、産廃問題への対応や町の財政状況の改善に取り組む一方、リニア中央新幹線のトンネル工事で発生する残土の処理を巡っては住民から環境保全などを理由に反対する声があがっているほか、町の新庁舎の整備についても一部の議員の反対などを受け進まない状況となっています。
議会の後、取材の応じた渡辺町長は「もともと4期で辞めると思ってやってきたが、体力的にもしんどさを感じるようになってきた。新しい庁舎で新しい町長を迎えることができないのは残念だが、自分自身の鮮度がなくなる前に退任したほうがよいと判断した」と話しています。