山県市議会の前議長がセクハラ行為で陳謝
岐阜県山県市議会の前の議長が、行政視察の際に女性議員に手をつなぐよう強要するセクハラ行為などを行ったとして27日の市議会で陳謝を求める決議案が可決され、前議長は陳謝しました。
山県市議会の操知子議員などによりますと、去年11月に広島県などで行われた議会の行政視察の夕食後、石神真前議長から手をつなぐよう強要されたということです。
また、12月に再発防止を求めて議会に申し入れ書を提出しようとした際、石神前議長と※吉田茂広議員に呼び出されて威圧的な言動で取り下げを求められるなどしたため、抑うつ状態になったということです。
27日の市議会で、2人の議員に陳謝を求める決議案が提出され、操議員は「2次被害を含めて、正直とても怖いものではありましたが、決議として出していただき大変安どしております」と述べました。
決議案は賛成多数で可決され、石神前議長は「それぞれの個人的な考え方が違ったということでありますが陳謝をさせていただきます」などと述べました。
一方、吉田議員は陳謝を拒否し、「呼び出した事実はなく威圧的な言動もしていない。アドバイスをしたことはありますが申し入れ書を取り下げるよう言っていない」などと述べました。
議会のあと操議員は「議会はハラスメントに対する体制が整っておらず、また同じようなことが起きたらどうしていくのか問題になると思う。相談機関、専門家など含めて整えて行くべきだと思う」と話していました。
これに対し、石神前議長は「手をつないだ、触ったなどの行為は大変申し訳ないという陳謝の気持ちだ。申し入れ書については私も取り下げを要請したことはないが、考えられたらどうですかとは言わせていただいた」と話していました。
また、吉田議員は「申し入れ書の取り下げに関する話の内容は別にして、話をした状況は考えるべきだったと思います」と話していました。
操議員が申し入れ書の取り下げを求められたとする際には、議会事務局の職員数人も同席していたということですが、土井義弘事務局長は取材に対し「内容は分かっておらず、やりとりもちゃんと聞こえていなかった」などと説明しています。
石神前議長は同じ行政視察に向かう新幹線の車内などで飲酒していたとして、去年12月に辞職勧告決議案が可決され、議長職を辞職しています。
※吉は口の上が「土」。