御嵩町 新庁舎の整備継続 新年度当初予算案に経費を盛り込む
御嵩町は事業が進んでいない新庁舎の整備を引き続き、進める方針で新年度の一般会計の当初予算案に6億6000万円余りの経費を盛り込みました。
御嵩町の新庁舎を巡っては建設予定地が決まり、おととしには用地購入などの予算も町議会で可決されましたが、一部の議員の反対を受けて位置を定める条例制定の見込みが立たず、町は予定地を農地から転用するための県への許可申請もいったん取り下げることにしています。
ただ、引き続き事業を進める方針で、新年度の一般会計の当初予算案に用地購入や基盤造成などの事業費、6億6000万円余りを改めて盛り込み、一般会計の総額は過去最大の120億3700万円となっています。
町では「前向きな段階になり次第、速やかに着手できるよう予算に必要な額を計上した」としていて、農地転用の許可も改めて申請を目指すとしています。
新庁舎の整備には平成29年度以降、すでに執行した予算や今後の債務負担行為として設定した金額も含め、令和8年度までの総事業費として約78億円が見込まれていますが、地元住民は財政の悪化を招くとして支出をやめるよう求める訴えを起こしています。