26日は「文化財防火デー」 白川村の合掌造り集落で防火訓練

「文化財防火デー」の26日、世界遺産に登録されている岐阜県白川村の合掌造りの集落で雪が降る中防火訓練が行われました。

訓練には約50人が参加し、国の重要文化財に指定されている合掌造りの家屋「和田家」の台所から出火したという想定で行われました。
火災を知らせる警報が鳴り響くとすぐさま消防車が駆けつけ隊員などがホースを伸ばしたり「和田家」の当主が放水銃のバルブを開けて放水を始めました。
屋根に雪が積もっていることから放水は近くの田んぼや池に向かって行われました。
また、地元の白川郷学園の6年生も火事に居合わせたという想定で訓練に参加し家屋から貴重品などを運び出していました。
新型コロナの影響でこの時期の訓練としては3年ぶりの開催で去年2月に集落に近い温泉施設が焼ける火事もあったことから地域の人たちの防火意識がいっそう高まっていて参加した人たちは雪が降る中、真剣な表情で訓練にあたっていました。
6年生の1人は「緊張感がありました。白川郷は僕たちにもみんなにも大切なものなので守っていきたい」と話していました。
また、高山消防署白川出張所の竹林真人さんは「消防署や消防団、地域の人が協力して大切な文化財を火災から守っていきたい」と話していました。