富加町の夕田墳墓群 国の史跡に指定へ
岐阜県富加町にある3世紀中頃に造られた前方後円墳などの夕田墳墓群が、新たに国の史跡に指定されることになりました。
夕田墳墓群は富加町夕田の丘の上に造られた3基の古墳からなる遺跡で、2基が指定されることになりました。
このうち夕田茶臼山古墳は、3世紀の中頃、古墳時代の初期に造られた長さ約40メートルの前方後円墳で、岐阜県内では最も古いものです。
東海地方にはこの時期の前方後円墳はほとんど見つかっていないということで、前方後円墳が西日本から東日本にどのように広まっていったかその過程は十分に解明されておらず、夕田墳墓群はこうした変遷を探る手がかりになると評価されました。
富加町教育委員会は今後、有識者による委員会を立ち上げ保護に向けた計画を策定していくほか、見学など史跡の活用についても検討していくとしています。
岐阜県内ではこれまでに岐阜城跡や高山陣屋跡などが国の史跡に指定されていて、夕田墳墓群で28件目となります。