玉川村 住民の買い物支援で移動販売車の実証実験開始

玉川村は、車の運転免許を返納した高齢者などを対象に、移動販売車を運行して住民の買い物を支援する実証実験を始めました。

玉川村が始めたのは、ワゴン車タイプの車両に食品や日用品などを積んで定期的に地域を回る移動販売の取り組みで、民間に委託する形で運行します。

玉川村でも山あいの東部地区は、路線バスなどの公共交通機関がないうえ、食品や日用品を扱う店が少なく、比較的大きな店がある西部地区までは10キロから15キロほど離れています。

このため村は、東部地区に住む車の運転免許を返納した高齢者や移動が困難な人などを対象に、住民の買い物を支援する実証実験を始めたもので、月曜日ごとに公民館など合わせて6か所を決まった時間に回ってレトルト食品や果物、トイレットペーパーなどを販売します。

実証実験は来年3月末まで行い、改善点や要望などをまとめたうえで来年度の本格運用を目指すとしています。

利用した80代の男性は「買い物をするだけでも大変な地区なので移動販売車が回ってくれるのはありがたい」と話していました。

玉川村企画政策課の佐久間充係長は「移動販売車は地域の見守り効果も見込めます。外出が難しい世帯には自宅まで直接届けるなどして対応していきたい」と話していました。