三島町の県立宮下病院 「有床診療所」に変更令和9年度開院へ

老朽化で建て替えが検討されていた三島町にある県立宮下病院について、県は、現状の6つの診療科を維持したうえで病床数を19床に減らした「有床診療所」に変更し、令和9年度の開院を目指すと発表しました。

三島町にある県立宮下病院は昭和44年に現在の場所に移転し、奥会津地域の医療の中核的な役割を担っていますが、建設から50年以上が経過して老朽化が進み、建て替えが検討されていました。

この宮下病院について県は8日、建て替え基本計画を発表しました。

それによりますと、周辺地域の急激な人口減少などを踏まえて、現在32ある病床を19床まで減らして病院ではなく、「有床診療所」として建て替えるということです。

一方で、▽内科、外科、整形外科など6つの診療科は維持し、▽高齢者の多い地域に必要な在宅医療の機能などもこれまでどおり確保するとしています。

県は、現在の宮下病院から東におよそ1キロにある町民運動場に総額31億円余りをかけて建設する予定で、令和9年度の開院を目指すとしています。

福島県病院局は「病床数は減らしたが在宅医療などの機能を確保し、引き続き奥会津地域の医療を守っていきたい」としています。