ウクライナの子どもたちに広野町の中高生たちが平和の手紙
ウクライナへの軍事侵攻から1年となるのを前に、福島県広野町の中高生たちが、ウクライナの子どもたちに向けて手紙を書き、平和を願いました。
この取り組みは、福島県の高校生の発案により実現したもので、10日、広野町にある中高一貫校の県立ふたば未来学園中学校・高校で特別授業が行われました。
授業では、まず福島市のNPO法人が去年9月から10月にかけてウクライナで行った支援活動について、映像を交えて伝えました。
この中でNPO法人の代表は「福島の人たちには原発事故で避難したり家族などと離ればなれになった経験がある。ウクライナの人たちの気持ちにより寄り添えると思う」と述べました。
その後、生徒たちは教室に戻り、ウクライナの子どもたちに向けてウクライナの国旗の色の黄色と青で彩られた紙に、平和への願いを込めたメッセージを書きこみました。
このうち東日本大震災の際に、避難先を7か所転々とした経験を持つ高校2年生の四條海璃亜さんは、「震災後に受け取った手紙で、自分もがんばろうと思えて温かい気持ちになった。今度は私の手紙でこの手紙をもらった誰かに笑顔になってもらいたい」と話していました。
生徒たちの手紙は、NPOが今月ウクライナで支援活動を行う際に現地の子どもたちに直接届けられる予定です。