柳津町保管 土偶つき土器は国内最大級 報道陣に公開

柳津町の「やないづ縄文館」に収蔵されていた土器が、土偶がついた形状の土器としては国内最大級のものだと分かり、16日、報道陣に公開されました。

県と町によりますと、平成14年ごろに住民が町内の池ノ尻地区で見つけ、寄贈を受けた町が保管していたこの土器は、縄文時代中期のものとみられています。

最も大きいところで直径が61センチ余りある深い鉢のような形をした土器だったとみられ、全体の3分の1ほどが見つかっています。

縁の部分に向かい合う2体の土偶がついているのが特徴で、去年夏に専門家が収蔵品を整理する中で、こうしたタイプの土器としては国内最大級だと分かったということです。

頭に描かれた渦のような模様が長野県で出土した「縄文のビーナス」と呼ばれる国宝の土偶と似ていて、地域間の交流や当時の文化をうかがい知ることができる貴重な資料だということです。

「やないづ縄文館」を管理する柳津町中央公民館の田崎治館長は「できるだけ早く修理修繕して、町民に見てもらえるようにしつつ、全国にも価値の高さを発信していきたい」と話していました。