大雪での原発事故想定住民避難の手順確認する図上訓練 美浜町
大雪の中、原子力発電所で事故が起き、原子炉の冷却機能が失われるおそれがあるという想定で、県と町などが、住民避難の手順を確認する図上訓練が美浜町で行われました。
これは、移動が難しい気象条件で原発事故が起きた際でも、的確な住民の避難につなげようと行われたもので、訓練には県と美浜町の防災担当者など約30人が参加しました。
訓練は、県内に大雪警報が出る中、関西電力の美浜原発3号機で事故が起き、原子炉の冷却機能が失われるおそれがあるという想定で行われ、はじめに県の出先機関の職員などが、原発から半径5キロ圏内の住民で、早めの避難が必要な人の数や、道路の除雪状況といった、避難に必要な情報を収集する手順を確かめました。
このあと、高齢者や障害者などの避難が必要になったという想定で、移動手段をシミュレーションする訓練も行われ、参加者たちは道路や気象の状況を確認しながら、避難できる経路や行き先を検討していました。
県危機対策・防災課の前川善亮さんは「大雪で道路の通行止めなどがある中、住民をどのように原子力災害から守るか、手順を確認できた。防災に終わりはないので、今後も対策の充実に努めたい」と話していました。