「春の火災予防運動」前に坂井市で訓練 消火や救助の手順確認
県内で、3月20日から始まる「春の火災予防運動」を前に、坂井市では、多くの人が集まるホールで火事が起きたことを想定した訓練が行われ、消防隊員などが消火や救助の手順を確認しました。
坂井市の「みくに未来ホール」で行われた訓練には、消防とホールの職員、あわせて約40人が参加しました。
訓練は、給湯室から出た火が燃え広がったという想定で行われ、職員たちは火災の発生を知らせる館内放送が流れると、初期消火や避難誘導の手順を確認しました。
このあと、駆けつけた消防隊員が放水を行ったり、逃げ遅れた人に見立てた人形を数人がかりで抱え出したりしていました。
また、建物の屋上に取り残された人を救助する訓練では、消防隊員がはしごの段数を数えながら取り残された人を慎重に地上まで誘導していました。
訓練を行った嶺北消防組合の管内で去年1年間に発生した火災は22件と、おととしより2件減りましたが、たき火などの不始末による火災が後を絶たないということです。
嶺北三国消防署の寺尾俊英副署長は「火災現場では常に異なる対応が求められるので、訓練の反省点を検証して次につなげたい。これからの時期は空気が乾燥するので、火の取り扱いには注意してほしい」と話していました。