福井市の小学校で児童の花粉症をアプリで把握する実証実験
スギ花粉の飛散がピークを迎える中、福井市の小学校では、児童に花粉症の兆候が見られたり、症状が悪化したりしていないかを、アプリで把握する実証実験が行われています。
実証実験が行われているのは、福井市の木田小学校の5年生のクラスです。
15日朝、登校した子どもたちは、教室に入るとタブレットでアプリを立ち上げ、体調に変化がないかや鼻水が出ているかなどを入力しました。
このアプリは去年、福井大学が福井市のIT企業とともに開発したもので、3月から実証実験を始めました。
入力された情報は、担任の教師や養護教諭がアプリを開くと表示され、児童の日々の変化がわかるため、花粉症の兆候が見られないかや、花粉症の子の症状が悪化していないかを確かめることができます。
実証実験を行っている福井大学の坂下雅文講師によりますと、20代までに発症を防ぐことができれば、それ以降は発症しにくい傾向があるということで、子どものころからの予防が大切だとしています。
坂下講師は「近年、花粉の数が多いので、この時期にマスクするという習慣を身につけてもらえば、発症する人が少なくなるのではないか」と話しています。
福井大学は、4月いっぱいまで実証実験を行い、将来的には、県内全域の学校に利用を呼びかけたいとしています。