若狭町の中学校で福井大学の専門家が放射線の出前授業
中学生に放射線に関する知識を身につけてもらおうと、若狭町の中学校で福井大学の専門家による出前授業が行われました。
若狭町の三方中学校で開かれた授業には、2年生およそ60人が参加しました。
講師を務めたのは、原子力防災を専門としている福井大学附属・国際原子力工学研究所の安田仲宏教授です。
安田教授は、ふだん口にする食材にもごくわずかな放射性物質が含まれていることや、日常生活の中でも低いレベルの放射線を浴びていることなどを説明しました。
このあと、中学生たちはプラスチック製の容器などで作った「霧箱」という装置を使って放射線の動きを確認しました。
「霧箱」の中には、放射線を出す物質が取り付けられていて、放射線の性質を利用して、ドライアイスで冷やすと放射線の動いた跡が飛行機雲のように見える仕組みになっています。
授業を受けた中学生は「放射線は意外と身近にあるということを学びました。霧箱で観察した放射線は長さや形がバラバラで面白かった」と話していました。
安田教授は「学校での学習だけでは難しい部分を、専門家がわかりやすく教え、よりよい教育につなげていきたい」と話していました。