去年のコメの収穫量 大雨の影響で南越前町は減少
県内の去年のコメの収穫量がまとまり、10アールあたりの収穫量は県の平均で515キロと平年並みでしたが、去年8月の記録的な大雨で被災した南越前町は428キロと前の年より40キロ近く減少しました。
北陸農政局によりますと去年の県内のコメの収穫量は、県全体で12万1000トンとなり、前の年と比べて5200トン減少しました。
市と町の収穫量は、福井市が2万6500トンと最も多く、次いで坂井市が2万300トン、大野市が1万3300トンとなりました。
10アールあたりの収穫量は、県の平均で515キロと平年並みでしたが、市や町ごとでみると、最も多かった福井市と坂井市が531キロだった一方、最も少なかった南越前町は428キロでした。
南越前町は去年8月の記録的な大雨で町内の田んぼに大きな被害が出たことが影響し、前の年より38キロも減少したということです。
福井県のコメの生産は、ピーク時の昭和30年代半ばには4万9300ヘクタールの作付面積がありましたが、コメの価格低下や担い手不足によって作付面積は半分以下に減少し、収穫量も、最も多かった23万8400トンの半分ほどとなっています。