猫が登場する人気絵本の原画展を前に内覧会 弘前

作品に猫が登場する人気の絵本の原画などを紹介する企画展が、20日から弘前市で開かれるのを前に内覧会が行われました。

絵本作家、町田尚子さんのモットーは「隙あらば猫」で、ほぼすべての作品に猫を登場させることで知られています。

絵本の原画や制作資料などおよそ250点を展示する企画展が、20日から弘前市立博物館で開かれるのを前に、19日、内覧会が行われ、地元の小学生およそ70人が訪れました。

児童たちは原画などをじっくり見たり、作品を模写したりして絵本の原画の世界を楽しんでいました。

会場には、町田さんの代表作の1つ、「なまえのないねこ」で主人公となっている猫の透き通った瞳やふさふさとした毛並みが繊細なタッチで描かれた原画が展示されています。

また、弘前市立博物館の展示品を元に新たに制作された3つの作品も展示され、このうちの1つには赤いシャッターの前に猫が立ち、土でかたどったイノシシを片手で持つ様子が描かれています。

小学4年生の女子児童は「独特だったり、リアルだけどそれもまたかわいらしくてすてきな作品でした」と話していました。

弘前市立博物館の小田桐睦弥学芸員は「かわいらしい猫はもちろん透き通るような風景や少し怖い絵などさまざまな町田作品を存分に楽しんでほしい」と話していました。

この企画展は、7月2日まで開かれています。