つがる市で空き家対策のセミナー 高齢化などで空き家が増加

高齢化や人口減少の影響で空き家が増えているつがる市で、23日、空き家対策を考えるセミナーが開かれました。

このセミナーは、市内で増加する空き家について考えてもらおうと、地元の地域おこし協力隊の女性が初めて開き、市民およそ30人が参加しました。

弘前市の不動産会社の男性が講師となり、まず、つがる市では、およそ1万3000戸ある住宅のうち、相続などで取得された1500戸ほどが空き家となっている現状を説明しました。

そのうえで、平成27年に施行された法律で、空き家を放置することで行政からの指導や勧告があるほか、固定資産税の軽減措置が得られなくなることを説明し、空き家対策の必要性を強調しました。

このほか会場では、空き家の流通や活用を促すサイト「空き家バンク」への登録も呼びかけられていました。

参加した地元の60代の女性は「実家が空き家になってしまい、自分が管理しているので、まずは空き家バンクに登録してみようと思う」と話していました。

セミナーを開いた、つがる市の地域おこし協力隊の小田川貴子さんは「皆さんにはこれを機会に空き家について考えてもらいたいし、早めに相談してほしい」と話していました。