東日本大震災から12年 2人犠牲が出た三沢市でも追悼法要
12年前の東日本大震災の津波で2人が亡くなった三沢市では沿岸部にある寺や漁港に関係者が集まり、犠牲となった人たちを追悼しました。
太平洋に面した三沢市では東日本大震災の津波で漁業者の高橋國雄さん(当時78)と新聞配達員の木村悦郎さん(当時60)の2人が亡くなりました。
三沢市の沿岸部にある玉泉寺では毎年、震災のすべての犠牲者を追悼する法要を営んでいて、11日は遺族や漁業関係者などおよそ20人が集まりました。
参列した人たちは地震が発生した午後2時46分になると1分間の黙とうをささげ焼香をして犠牲者を悼みました。
このあと参列者の一部は三沢漁港に移動し漁協の職員とともに1人1人海に向けて花を手向けたあと、犠牲者への鎮魂の思いと安全操業の願いを込めて静かに手を合わせていました。
三沢市漁業協同組合の熊野稔組合長は「三沢漁港も津波で被害を受けましたが、多くの人の支援を受け立ち直ることができました。あの日から12年となりましたが、亡くなった2人のことを忘れず、これからも漁業者として海と向き合っていきたいです」と話していました。