大間町長の給与15%削減 新年度は継続せず 議会の反対で

財源を確保しようと大間町の町長が自身の給与を毎月15%減らす対応について、議会が反対したため、新年度は継続しないことになりました。

大間町の条例では、町長の給与は月額72万3000円と定められていますが、野崎尚文町長は、財源を確保するため、おととし7月から自主的に毎月15%、金額にして10万8450円減額しています。

野崎町長は当初、新年度も自分の給与の減額を続けようと、3日に開会する定例町議会に関連する条例案を提出する方針でした。

しかし、2月22日に開かれた町議会の全員協議会で、議員たちから「本来の額の給与を受け取って行政運営にあたってほしい」といった意見が出て、給与の減額を続けることに理解が得られなかったことから、条例案の提出を見送ることになりました。

これにより大間町では、今年度末で町長の給与の削減が終了することになりました。

野崎尚文町長は「町のためになればと身を削る思いで自分の給与を減らしてきたので複雑な心境だが、議員からのエールと受け止め頑張っていきたい」と話していました。