中村川の治水対策の目標を承認 鰺ヶ沢町

去年8月の記録的な大雨で浸水被害をもたらした鰺ヶ沢町の中村川について、治水対策を話し合う会議が開かれ、内水氾濫を防ぐことなど対策の目標が承認されました。

鰺ヶ沢町では、去年8月の記録的な大雨で中村川からあふれた水などで建物が浸水するなど大きな被害が出ていて、新たな治水対策が急務となっています。

この中村川の治水対策について話し合う会議が鰺ヶ沢町で開催され、県や町の職員などおよそ30人が参加しました。

会議では県の担当者が、今年度から5年間で中村川の河口からおよそ1.4キロにわたり、護岸の整備や川幅の拡張、川底の掘削を実施していくことを説明しました。

そして、市街地にたまった水が川に排水されなくなる内水氾濫の発生を防ぐことや、同じ規模の災害が起きたときに住民の逃げ遅れを出さないことなど対策の目標が示され、原案どおり承認されました。

今後、会議は3月中に再び開かれ、具体的な対策が示されるということです。

県土整備部の宮本健也部長は「関係機関が総動員で対策について協議し、少しでも早く住民の皆さんに安心して生活していただけるよう努めていく」と話していました。