最高値のクロマグロ釣り上げた大間町の漁業者「最高にいい魚」
東京・豊洲市場の初競りで最高値がついたクロマグロを釣り上げたのは大間町の漁業者、竹内正弘さん(71)です。
先月30日の夜、町の沖合に漁に出てはえ縄漁で釣り上げ、去年の大みそかに水揚げしたということです。
竹内さんは「船に揚がったときから、この魚は最高だと思っていた。尻尾を切ってみて肉質、体型から、肌の色など最高にいい魚に見えました。初競りに向けて数多くのマグロが出荷されたのでその中から選ばれたことはうれしいです」と話していました。
竹内さんが釣り上げたクロマグロが初競りで最高値となるのは今回が7回目で、去年のほぼ2倍の値段がつきました。
これについて、竹内さんは「何回でもうれしいですし大間のマグロが1番になるのは張り合いを出せるという意味でも地元の漁業者や若い人にとってとてもいいことだと思う」と述べたうえで、「ここ数年、値段がそれほど高くなかったのでびっくりしました。おいしく食べてもらえればありがたい」と話していました。
「大間まぐろ」が東京の豊洲市場の初競りで最高値をつけるのは、以前の築地市場を含め12年連続となります。
これについて、大間漁協の小鷹勝敏組合長(83)は「去年は非常にしけが多くて思うように漁ができなかったこともあり感無量だ。去年の2倍のおよそ3600万円という値がついて本当に漁協としてもほっとしているしこれ以上の喜びはない」と話していました。
また、最高値が去年のほぼ2倍だったことについて小鷹組合長は「消費者に、初競りのマグロや寒い時期に漁獲されるマグロはおいしいという感覚でとらえていただいた結果、こうした価格になったのではないか」と話しています。