養殖用にコンブの胞子付着させた「種糸」の出荷始まる 階上町
階上町では養殖用にコンブの胞子を糸に付着させた「種糸」の出荷がことしも始まりました。
階上町にある「県栽培漁業振興協会」は、17年前からコンブの胞子を太さ3ミリ、長さ50メートルの合成繊維の糸に付着させて「種糸」として全国に出荷しています。
今シーズンの出荷が13日始まり、協会の担当者があわせて350メートル分の種糸をビニールで包んだあと、発泡スチロールにこん包していました。
種糸は海中でおよそ半年間養殖され、食用などにされるほか、さまざまな魚が外敵から身を守ったり産卵を行ったりする場所としても役立てられるということです。
県栽培漁業振興協会の二木幸彦理事は「コンブは短期間で4メートルほどに成長し小さな魚などが集まる。魚の保護や育成などコンブのさまざまなな役割も知ってほしい」と話していました。
協会では来年2月ごろまでにあわせておよそ1万メートル分の種糸の全国への出荷を見込んでいるということです。