大津市でびわ湖に春の訪れ告げる法要「比良八講」
びわ湖に春の訪れを告げる法要、「比良八講」が大津市で行われました。
「比良八講」は、びわ湖で亡くなった人たちを慰霊し、安全を祈願するため、比叡山延暦寺などが毎年3月26日に営んでいる法要です。
大津市のJR近江舞子駅近くにある観音像の前に、僧りょなど50人あまりが集まって、お経を唱え、この1年のびわ湖の安全を祈願しました。
このあと、僧りょたちは、湖岸まで練り歩いて船に乗り込み、びわ湖の水源になっている滋賀県西部の比良山系でくみ取った清めの水やお札を流して、亡くなった人の霊を慰めていました。
「比良八講」は、長い冬が終わり、強い風がおさまる時期に行われることから、「荒れじまい」とも呼ばれ、びわ湖に春を告げる行事として親しまれています。
26日の大津市は、あいにくの雨で、時折、冷たい風も吹いていましたが、会場には大勢の見物客などが集まり、法要の様子を写真に収めていました。
大津市から訪れた50代の女性は「毎年、楽しみに来ています。ことしは、桜の開花も早くて、春の訪れをすぐそこに感じます」と話していました。