和歌山 北山村で観光用のいかだ作り

全国唯一の飛び地の村、和歌山県北山村で観光客向けの川下りに使ういかだを丸太で作る作業が行われています。

紀伊山地にあり林業が盛んな北山村では、かつていかだで木材を運んでいたことにちなんで、丸太を組んだいかだで急流を下る、いかだ下りが、毎年5月から9月にかけて行われ観光客に人気です。
岩場の多い急流を下るいかだは傷みやすく、村では、毎年この時期に、200本以上のスギなどの丸太を使って、4つのいかだを組む作業を行っています。
この日は、いかだを操る2人の「筏師(いかだし)」が、チェーンソーやのみを使って丸太に溝を掘り込んだあと、長さ2メートルほどの木の骨組みを溝にはめこんで取り付けていました。
筏師の番屋誠さんは、「こんな急流をいかだで下る体験ができるのは北山村だけだと思うので、多くの方に来てほしい」と話していました。
いかだづくりは来月(3月)まで続き、完成から1年間、乾燥させたあと来年から実際に使われるということです。