神戸 路面凍結で車や自転車のスリップ相次ぐ

神戸市内では、凍結した道路で車がスリップして動けなくなるなどのトラブルが相次いでいます。

神戸市北区の山あいを走る国道では26日午前8時ごろ、下り坂を走っていた乗用車がブレーキを踏んだところ、スリップして対向車線にはみ出し、側溝にタイヤが落ちて脱輪しました。
けが人はいなかったということです。
また、付近では道路が凍結した影響でトラックが動けなくなって車線をふさぎ、渋滞していました。
自動車がスリップして動けなくなったという30代の女性は「通勤のためにいつも通る道ですが、まさかここまで滑るとは思わなかった。車がスリップして止まらなくなり、ガードレールにぶつかるのではないかと本当に怖かったです」と話していました。
このほか、神戸市須磨区の市道では自転車に乗っていた70代の女性が転倒して、右足を骨折するけがをしました。
警察によりますと、凍結した道路でスリップし、転倒したとみられるということです。

【雪対策のカー用品が人気】
大雪の影響で、各地で自動車の事故や立往生が起きましたが、大阪府内のカー用品店にはタイヤのチェーンや車の窓ガラスの氷を解かす解氷剤など雪への対策のための商品を買い求める客が多く訪れています。
東大阪市にあるカー用品店には、26日午前中から雪への対策のための商品を買い求める客が訪れ、店員からタイヤのチェーンの種類や商品ごとの特徴などについて説明を受けていました。
店によりますと、タイヤのチェーンは金属製や樹脂製のものよりも取り付けが簡単な布製のものが人気で、ほかにも車の窓ガラスについた雪や氷を解かすスプレー式の解氷剤などが多く売れているということです。
およそ1週間前、今回の大雪の予報が出たころからこうした雪対策の商品の売り上げが急速に伸びていて、品薄になっているものもあるということです。
スーパーオートバックス布施高井田の田川博己 総店長は、「今回の寒波の影響でウインタースポーツをする人だけでなく、仕事や通勤で車を使う人も対策を迫られ、慌てて来店しているという状況です。購入しただけで安心するのではなく、チェーンなどは着脱を練習してから出かけるとよいと思います」と話していました。