奈良 上牧町 患者搬送中の救急車が事故
27日夕方、奈良県上牧町で、心肺停止状態の患者を搬送中の救急車が乗用車と衝突しました。
患者は別の救急車で病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。
警察によりますと、27日午後5時すぎ、奈良県上牧町桜ヶ丘の交差点で患者を搬送中だった奈良県広域消防組合西和消防署の救急車が乗用車と出会い頭に衝突しました。
救急車で搬送されていたのは心肺停止状態だった57歳の男性で、消防によりますと、およそ20分後に到着した別の救急車で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
救急車にはこのほか、男性の家族と救急隊員3人のあわせて4人が乗っていて、いずれも軽いけがをしたということです。
乗用車を運転していた38歳の女性にけがはありませんでした。
警察によりますと、救急車は赤色灯をつけてサイレンを鳴らしながらスピードを緩めて赤信号の交差点に入ったところ、右から走ってきた乗用車と衝突したということです。
警察は事故の詳しい原因を調べています。
奈良県広域消防組合消防本部の徳永達也 警防部長は、「結果として事故が起きてしまったため安全確認が十分だったとは言えない。安全確認を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしています。