新たな人工皮膚を開発・承認

血管の成長を促進する特殊なたんぱく質を使って、やけどなどで失われた皮膚を再生させる新しい「人工皮膚」を、京都大学などのグループが開発し、国から製造の承認を受けたと発表しました。
ことしの夏以降、医療現場で使われる予定だということです。
これは京都大学の鈴木茂彦名誉教授と関西医科大学の森本尚樹准教授などのグループが発表しました。
人工皮膚は、やけどや糖尿病の合併症などで皮膚が失われた際に、張り付けて皮膚の再生を促す医療用のシートです。
グループでは、コラーゲンで作ったシートに、血管の成長を促進する特殊なたんぱく質をしみこませることで、新しい人工皮膚を開発したということです。
実際に17人の患者に対し、新しい人工皮膚を使って、効果や安全性を確かめる治験を行ったところ、1人を除いた全員で、従来より短い期間で、皮膚が再生する効果が確認できたということです。
また、治療の期間が短くなるため、感染症のリスクも少なくなるということです。新たな人工皮膚は、今月10日付けで国から製造の承認を受けていて、ことしの夏以降、医療現場で使われる予定だということです。
関西医科大学の森本准教授は「治療の選択肢を増やすことができたので、患者の症状に合わせて活用することで、高い効果が期待できるはずだ」と話しています。