女児虐待疑い 母親と祖母を逮捕

兵庫県伊丹市で5歳の次女の腕をストーブに押し当てたり、顔に包丁を押し当てたりしてけがをさせたとして、26歳の母親と47歳の祖母が傷害の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、伊丹市の無職、藤尾久美子容疑者(26)とその母親の亜希子容疑者(47)の2人です。
警察によりますと、5歳の次女に対し、母親の久美子容疑者は10日、腕をストーブに押し当てて、やけどをさせたほか、亜希子容疑者は9日、顔に包丁を押し当てて、けがをさせたりしたとしてそれぞれ傷害の疑いが持たれています。
自宅近くにあるコンビニエンスストアに1人で訪れた次女の体にあざがあるのを不審に思った店員の通報を受け、警察が2人から事情を聞いたところ暴行を認めたということです。
調べに対し、母親の久美子容疑者は「しつけのため頭を殴ったあと、ストーブに腕を押し当てた」と供述し、亜希子容疑者は、「ご飯を食べるよう言ったが、にらみ返されたので脅そうと思った」と供述しているということです。
女の子の腹などには複数の殴られたような痕があったということで、警察は2人が日常的に虐待を繰り返していなかったか調べています。
警察によりますと、この家には、ほかにも、6歳の姉と4歳の妹がいますが、2人にけがはないということです。
伊丹市などを管轄している兵庫県の児童相談所「川西こどもセンター」によりますと、今回、事件が起きた家庭について、これまで虐待に関する相談は寄せられていなかったということです。
伊丹市によりますと、今回、事件が起きた家庭についてこれまで虐待に関する情報などは寄せられておらず、11日、警察や消防からの問い合わせを受け、初めて事態を把握したということです。
伊丹市によりますと、母親と子どもたちはおととしの夏ごろに伊丹市から神戸市に転居し、神戸市で福祉のサービスを受けていたということです。
このため、神戸市のケースワーカーが何度か家庭を訪問するなど対応にあたっていましたが、去年の夏ごろから会えなくなったため、所在を探していたということです。
神戸市側の説明では、最近になって伊丹市で生活をしていることがわかったため、10日、改めて家庭を訪問していたということで、その際、目立った虐待のあとは確認できなかったものの、次女がおびえている様子だったため、伊丹市側に12日、電話で連絡が寄せられたとしています。
伊丹市子ども家庭課の牧村達也課長は、事件について「子どもがひどい傷を負っており大変驚いた。
転居先の自治体が継続的に関わっていたので、市としては実態を把握するのは難しかったと思う」と話していました。
また「虐待を防ぐには継続的な面会が大切なので、住民票がある自治体と居住実態のある自治体との間で情報共有や連携が必要だ。今回の事件はそのやさきに起きてしまったので残念だ」と話していました。