岸田首相就任祝賀会 市民グループが広島地検に告発状提出

おととし広島市で開かれた岸田総理大臣の就任祝賀会について、県内の市民グループが、「総理大臣の後援会が主催した政治資金パーティーだったのに、政治資金収支報告書に収入や支出を記載していない」などとして、岸田総理大臣など4人への告発状を広島地検に提出しました。

18日、広島地検に告発状を提出したのは、市民グループの5人です。
告発状では、おととし6月に広島市内のホテルで開かれた岸田総理大臣の就任祝賀会について、「任意の発起人が主催した形になっているが、連絡先などから総理大臣の後援会が主催した政治資金パーティーだった」としたうえで「おととしの後援会の政治資金収支報告書には、この際の収入や支出が一切記載されていない」などとして、岸田総理大臣に加え、後援会の代表者や会計責任者などあわせて4人について、政治資金規正法違反の疑いがあるとしています。
市民グループの山根岩男さんは「賛同する219人分の告発状になったのは、政治とカネの問題や裏金作りに怒りが収まらないことの表れだと思う。検察にはしっかり捜査してほしい」と話していました。
これまでに岸田総理大臣は、この祝賀会について、国会で「地元の経済界・政財界の皆さんが発起人となって開催していただいた純粋な祝賀会で、政治資金パーティーではないと認識している」などと答弁しています。

広島市にある岸田総理大臣の事務所は、NHKの取材に対し「祝賀会を事務所が主催したという事実は全くないことは明らかで、国会や取材などでも丁寧に何度も説明をしてきたところです。告発については内容を把握していないのでコメントは差し控えます」としています。