東広島市で新酒の品評会 “ふくよかな味わい 華やかな香り”

酒どころとして知られる東広島市で、この冬仕込んだ新酒のでき具合を審査する品評会が行われました。

この品評会は、昭和27年から毎年開かれていて、ことしは市内の酒造会社6社が管理する12の蔵から、出来上がったばかりの新酒22点が出品されました。
審査にあたったのは広島国税局の鑑定官や、酒類総合研究所の研究員など10人で、しぼりたての新酒を口に含んで、味と香り、そのバランスなどを採点しました。
審査長を務めた広島国税局鑑定官室の、江村隆幸室長は「西条酒らしいふくよかな味わいで、華やかな香りの酒が多い印象でした。ことしは酒造最盛期に寒気が2度来たので酒造りは厳しかったと思いますが、それぞれの杜氏が工夫していい酒をつくられたと思います」と評価していました。
審査の結果、亀齢酒造の五号蔵で造られた大吟醸が1位となりました。
亀齢酒造の西垣昌弘杜氏は「淡麗辛口でキレのいいお酒が出来上がりました。蔵人みんなの力が合わさっていただいた賞だと思います」と話していました。