児童をバスに置き去り事案 東広島市教委が原因検証へ

今月18日、東広島市立の小学校の児童がスクールバスの中に置き去りにされた事案を受けて、東広島市教育委員会は、今後、現地での調査や運行業者への聞き取りを行い、原因などの検証を行うことにしています。

今月18日、東広島市立の小学校に通う児童1人が、卒業式のあとスクールバスで帰宅した際、40分ほど車内に置き去りにされました。
45人乗りのバスには22人が乗っていて、児童は前から9列目、後ろから3列目の座席で寝ていたということで、バスは運行業者の車庫に着いたあとカギがかけられました。
運転手は車庫に着いたあとにバスの中を確認しなかった理由について、「家庭の事情で帰宅を急いでいたため確認しなかった」と話しているということです。
東広島市教育委員会は、重大事故につながりかねない事案として、今後、現地での調査のほか、バスの運転手や運行業者などに聞き取りを行って、原因などを検証することにしています。
市教育委員会では、去年9月に静岡県の認定こども園で3歳の女の子が送迎バスの車内に置き去りにされ熱中症で死亡した事件などを受けて、翌10月にバスの運行業者に対し確認の徹底などを求める文書を出していました。
今回の事案を受けて、近く対応の徹底を改めて求める通知をバスの運行業者やスクールバスを扱う小学校に出すことにしています。