西日本豪雨で被害 熊野町 防災拠点の機能を強化

2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた熊野町で、避難所として使われる施設の中に備蓄倉庫やバリアフリーに対応したシャワー室などが新たに整備されました。

県内各地で大きな被害が出た西日本豪雨で、熊野町では土砂災害によって12人が犠牲となり、町内の3か所で防災の拠点施設の整備を進めてきました。
このうち町の中心部にあり、避難所として使われてきた「熊野町民会館」の機能性を強化する改修工事が、2月末に終了しました。
施設内には30平方メートルほどの広さの備蓄倉庫が整備されたほか、シャワー室が7つ設けられこのうち2つはバリアフリ−に対応していて脱衣スペースが広くなっています。
また、ペットの犬や猫をケージに入れた状態で避難させられるスペースも用意されています。
今回の改修で、豪雨災害のあと町が進めてきた防災拠点の施設の整備は終わったということです。
熊野町の三村裕史町長は「災害時の避難に向けた整備はかなり進んだと思うが、あとはいかに避難率を上げられるかで、施設を十分に活用してもらいたい」と話していました。