全国一の筆の産地 熊野町で「ありがとう」テーマに絵手紙展
全国一の筆の産地、熊野町で「ありがとう」をテーマに感謝の言葉を筆でつづった絵手紙の展示会が開かれています。
熊野町にある「筆の里工房」には、「ありがとう」をテーマに全国から寄せられたおよそ7700通の絵手紙のうち、中学生以下の「子どもの部」の入賞作品およそ800点が展示されています。
このうち、「ありがとう大賞」に選ばれた坂町の小学2年生、三戸櫻子さんの絵手紙には、2年前に死んでしまった飼い猫、シルバーへの気持ちを「いっしょにさん歩してくれてありがとうふわふわの毛も大すきだよ」と記されています。
同じく「ありがとう大賞」に選ばれた府中町の小学6年生、棟平紋太さんの絵手紙は、認知症で施設に入っている曾祖母に宛てて「ひいばあもうぼくの名前も顔も忘れてしまったけど小さい時たくさんかわいがってくれてありがとう」と感謝の気持ちをつづっています。
12日は呉市の幼稚園の園児たちが見学に訪れ、お気に入りの作品を探して楽しんでいました。
6歳の女の子は、「きれいだと思いました。頑張って絵手紙を書いた人みんなにありがとうと言いたいです」と話していました。
筆の里工房の松本未穂学芸員は、「子どもたちがふだん考えていることが絵手紙に表れていてとても面白いので、ぜひご覧いただきたいです」と話していました。
この展示会は2月2日まで開かれています。