原爆死没者名簿の風通し作業

広島市の平和公園で16日、原爆慰霊碑に納められている原爆の犠牲者の名簿がこれから迎える梅雨の湿気で傷まないよう、風を通す作業が行われました。

この作業は梅雨のシーズンを前に毎年行われていて、広島市の平和公園では19人の市の職員が原爆が投下された午前8時15分に黙とうを捧げたあと、原爆慰霊碑に納められている名簿を取り出し、白い布の上に並べていきました。
名簿は114冊あり、広島で被爆し、去年8月5日までに亡くなった30万8725人の名前や亡くなった日などが記されています。
職員は並べた名簿のページを1枚1枚丁寧にめくって風を通しながら、傷んでいるところがないか確認していました。
平和学習で作業を見学した小学5年生の女子児童は「1発の原爆で多くの人が犠牲になったことを改めて感じました。犠牲者が安らかに眠れるよう、私たちが平和な世界を作っていきたいです」と話していました。
広島市原爆被害対策部の間所英二調査課長は「職員一同で犠牲者への慰霊の思いを込めて作業しました。原爆の記憶を受け継いでいく責任をかみしめています」と話していました。
来月からは新たに亡くなった被爆者の名前を書き加える記帳が行われ、8月6日に慰霊碑に納められます。