飯塚市の中学校で気分悪化10人搬送 硫化水素発生の実験後
2日夕方、飯塚市の中学校で硫化水素を発生させる実験を行った2年生の生徒10人が体調不良を訴え、病院に搬送されました。
いずれも症状は軽いということです。
2日午後4時前、飯塚市立の小中一貫の頴田中学校から「理科の実験のあと気分が悪くなった生徒がいる」と消防に通報がありました。
消防などによりますと中学2年の女子生徒7人と男子生徒3人のあわせて10人が病院に搬送されたということです。
学校によりますと全員、症状は軽いものの、医師の判断で6人が念のため今夜は入院するということです。
授業では、30人の生徒が、硫化鉄に塩酸をかけて硫化水素を発生させる実験を行い臭いを嗅いだということで、授業を終えて実験室から教室に戻ったあと一部の生徒が体調不良を訴えたということです。
頴田中学校の原中昭一校長は塩酸の濃度を薄めていたほか、実験中は窓を開け、換気扇も回していたと説明したうえで、「学習の場で健康を害する事故を発生させてしまい申し訳ありません。安全に指導できるよう再発防止を考えていきたい」と話しています。