田川市1歳児虐待死 父親の弁護側 2審も無罪を主張
5年前田川市で、当時1歳の息子に対しエアガンの弾を発射したほか、必要な治療を受けさせずに死亡させたとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われ、1審で懲役16年の判決が言い渡された父親の2審の裁判が始まり、弁護側は引き続き無罪を主張しました。
田川市の常慶雅則被告(28)は、5年前、自宅で当時1歳の三男にエアガンの弾を多数回発射する暴行を加えたほか、衰弱していたことを認識しながら必要な治療を受けさせず死亡させたとして、傷害と保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
1審の福岡地方裁判所はことし2月、「被害者の人格や尊厳を無視した極めて残酷な犯行だ」として無罪の主張を退け、求刑どおり懲役16年の判決を言い渡し、弁護側が控訴していました。
26日、2審の裁判が福岡高等裁判所で始まり、弁護側は傷害の罪について、父親はエアガンの弾を発射していないなどとして、保護責任者遺棄致死の罪については、三男が保護が必要な状態だったと認識していなかったとして、いずれも無罪を主張しました。
また、仮に有罪であっても、懲役16年は重すぎると主張しました。
2審の裁判は26日で結審し、判決は6月14日に言い渡される予定です。