添田町の英彦山で「宿坊」の一般公開が始まる

修験道の山として知られる添田町の英彦山では、かつて修行中の山伏が泊まっていた、「宿坊」と呼ばれる施設の一般公開が始まりました。

一般公開が始まったのは、添田町の英彦山の英彦山神宮の参道沿いにあるかつての宿坊「財蔵坊」です。
英彦山が修験道の山として栄えていた江戸時代に建てられたとされ、当時の生活の様子を知ることができる資料として県の有形民俗文化財に指定されています。
この宿坊にはあわせて6つの部屋があり、訪れた人が寝泊まりしていたという続き間の3つの部屋の奥には、神棚が設置されていています。
また、12畳の広さがある居間の中央には暖炉があり、立ち上る煙が部屋の中に漂って懐かしさを感じさせいます。
居間の横にある台所は水回り付近の床が竹でできていて、洗い物の水切りとして使われていたということです。
飯塚市から夫婦で訪れたという男性は「見るもの見るもの全部が懐かしくて何度見てもまた来たくなります」と話していました。
添田町観光ガイドの上原明美さんは「皆さんに来てもらえるように心を豊かにしてお待ちしています」と話していました。
財蔵坊の一般公開は、ことし12月上旬までの週末と祝日に行われるということです。