福岡空港で違法薬物の密輸防止を呼びかけ ことし摘発が相次ぐ
新型コロナウイルス対策の水際措置が緩和されて以降、旅客機を利用した違法薬物の密輸が増加していることから、17日、福岡空港で警察や税関などが合同で密輸防止を呼びかけました。
この活動は、警察や税関など4つの機関が合同で行い、福岡空港の国際線ターミナルでは各機関の職員が利用客に対し、違法薬物への注意を呼びかけるチラシなどを配りました。
最近は海外からの旅行客が現地で合法とされる大麻などを意図せずに持ち込むケースも増えているということで、すべて英語で記されたチラシには違法薬物の写真とともに持ち込むと日本の法律で罰せられることが記されていました。
福岡空港では、ことしに入り違法薬物の密輸の摘発が相次いでいて、▼2月7日には韓国から覚醒剤およそ2キロを持ち込んだとしてインド人の容疑者が逮捕されたほか、▼2月14日にも、タイから覚醒剤およそ490グラムを持ち込んだとして、タイ人の容疑者が逮捕されました。
福岡県警察本部薬物銃器対策課の古川尚史次席は「水際対策の緩和で日本と海外の人の往来が増加していることに伴い、密輸事案も増加していることを深刻に捉えている。関係機関と連携しながら、密輸、密売組織の取締りをさらに徹底していきたい」と話していました。