JR九州 4年ぶりベースアップ 月額3000円で満額回答
JR九州はことしの春闘で、4年ぶりに基本給を底上げするベースアップを実施することを決め、月額の平均で組合の要求どおり、3000円で満額回答しました。
JR九州の春闘は、17日経営側がベースアップとして、組合側の要求どおり月額の平均で3000円を引き上げることで満額回答し、交渉が決着しました。
グループの従業員およそ6300人が対象で、ベースアップを実施するのは4年ぶりです。
これにより、月の基本給の引き上げは定期昇給分を含めると平均7683円、率にして2.9%となります。
会社は賃上げの理由について記録的な物価上昇に対応したとしています。
ことしの春闘は、政府が経済界に物価上昇を超える賃上げを求める中、九州でも九州電力が24年ぶり、西部ガスが23年ぶりのベアを実施を決めたほか、安川電機は過去最大、西鉄は29年ぶりの高い水準となる賃上げを決めるなど、例年にはなかった賃上げの動きが広がる結果となりました。
ただ、賃上げの勢いが働き手の7割近くを雇用する中小企業にも広がるかや、給与が上がる流れをことし限りではなく持続的にしていけるかなど、労使ともに難しい課題と向き合い続けることになります。