ウクライナ人学生68人 日本経済大学で修了式 太宰府市

ロシアによる軍事侵攻を受けて、太宰府市の大学が受け入れたウクライナ人の学生たちが1年間の学習プログラムを修了し、17日、大学で修了式が開かれました。
太宰府市の日本経済大学では、68人のウクライナ人学生を受け入れ、日本語や日本文化などを学んでもらう1年間のプログラムを行いました。
全員がプログラムを修了したことを受けて大学で修了式が開かれ、まず、都築明寿香学長が「1年間お疲れさまでした。ウクライナや世界の未来を築いていくのは若者の力なので、努力を続けることをあきらめないほしい」とあいさつしました。
そして、式に出席した学生一人ひとりに修了証が手渡されました。
このあと、会場の大きなスクリーンに着物の着付けや茶道など日本文化を体験したときの画像が映し出されると、学生たちは懐かしそうな表情で見つめていました。
大学によりますと、プログラムを修了した学生のうち、半数にあたる36人が新学期からは交換留学生として学習を続けるほか、8人は4月から日本の企業に就職し、残る24人はウクライナなどにいる家族のもとに帰るということです。
日本企業に就職するエリザベータ・ペトロヴァさんは「日本に来てから難しいこともありましたがすごく幸せな時間でした。これから入る会社では海外に関わる仕事が多い部署なので、世界の発展に貢献したい」と話していました。